学生必見〜実習をクリアする為に〜その1
〜実習に行く前に必要な事〜
今回は理学療法士になる為に必ず通らなければならない実習について書いていこうと思います。
私は臨床経験6年目の中で、何人かの学生のSV(スーパーバイザー)をさせて頂きました。
SV・・・実習生の指導者
正直、自分も経験しているので分かりますが、実習は精神的にも肉体的にも大変です。
慣れない環境の中で生活するだけでも気疲れしますし、スタッフとコミュニケーションをとるのも気を使います。
現場ではわからない事ばかりですし、帰ってからのレポート作成、デイリーノートなど課題が山積み。。。
睡眠時間が削られるので疲れもとれない。。
言い出したらきりがないです。笑
しかし、そんな中でも理学療法士の職業がより好きになったり、考え方や社会人としての立ち振る舞いなどが一気に成長するきっかけになることも多々あります。
実際、そのような学生もみてきました。
この経験から、実習で充実した日々を送る為に必要な心得を個人的な意見で書いていきます。
1.心の準備
評価実習や長期実習は学生が理学療法士になる為に必要な過程です。
学生が学びに行っているとはいえ実際に実習を行うのは現場です。
当然、患者様がいれば、働いているスタッフがいます。
治したい、動けるようになりたいと思っている人がいて自分のスキルを駆使して本気で治療を行う人がいます。
患者様はお金を払い、スタッフは賃金を得て成り立っています。
学生はその中で学ぶわけですから、学生気分で来られては困ります。
実習に来た学生の中には
[学校が実習に送り出したから渋々来た]
みたいな、やらされてる感満載な学生がいます。
こんな学生は論外です。
このような気持ちで来られては患者様もスタッフも迷惑でしかありません。
実際に働いているわけではないので、社会人ではありませんが、臨床現場で実習をする中では学生としてではなく社会人という意識を持って行動することが大切だと思います。
社会人としての意識とは、適当な行動をしない(責任感を持つ)、報・連・相を怠らないことだと私は思っています。
正直、私はこれが出来ていれば実習はある程度上手くいくと思います。
こんな当たり前のこと?と思うかもしれませんが、意外とできていない人が多いと思います。
私が、みてきた学生の中でもこれらができていない人は多々いました。
案の定、実習は上手くいっていなかったです。
知識や技術がどうこうではなく、当たり前の事を当たり前にする、これが一番大切だと考えています。
まずこの部分を自分の中で再確認して実習に向かいましょう!!
2.知識・技術の準備
実習前は何を勉強しておけばいいの?と思う人も多いかと思います。
実習地によって、又はSVによって特色がでると思いますので一概にこれだけやればOKということはありませんが・・・
私はとりあえず長期実習であれば、関節可動域測定と徒手筋力検査はできるものだと思って学生と話をするので、これはしっかりとできるようにしておきましょう!←個人の考えです。
評価実習では実技が中々上手くできなくて当然だと思います。初めて実際の患者様を対象に行うわけですから。
ですが主動作筋や起始停止は質問されても答えられるように覚えておきましょう。
こんな感じで学校で習うものの中でも基本中の基本なことで大丈夫だと思います。
他はあまり求めていません。
求めていないというかできてたらいいなくらい。
なぜかというと、自分が学生だったときはそれくらいしかできなかったから!笑
人に偉そうに言える立場ではないので。。
個人的には偉そうに話しているSVはたくさんいますけど、ほんとに学生時代からできていたのか、と疑問に思います。
できていたとしても上から目線で学生を押し潰してもメリットとかありませんから。
と、ちょっと愚痴が漏れてしまいましたが。笑
基本的な測定などがしっかりできれば十分だと思います。
その他の内容は実習で学べばいいですし、SVにどんどん質問して教えてもらえばいいと思います。
測定はしっかり練習してバッチリで時間に余裕がある人は、実習地の特徴を調べて、その分野を復習しておくことをオススメします。
例えば、整形外科の病院であれば代表的な整形疾患を調べておき、病態や評価内容をシュミレーションしておきましょう。
といっても学生が受け持つ症例では変形性股関節症や変形性膝関節症は特に多いので、どの実習地に行くとしても、その二つは調べておいたほうが良いでしょう。
不安だから色々調べとかないと、、、
けど何を調べたらいいのかわからない、、、
とりあえず、無作為に教科書をペラペラ、、、
↑実習前の私です。笑
当時は不安で吐きそうでした。。
今考えれば、あれこれ直前に詰め込んでもまぁ無駄です。笑
そんなに臨床現場は単純じゃありませんから。
そんなことよりも基本的な事をしっかりできるようにしておいた方が私は良いと思います。
したがって・・・
実習前の期間に学生同士でしっかりと測定の実技練習を行なっておきましょう!!
筋肉の作用や起始停止もお互いに質問しながら行うとより覚えやすいですね。
今回はここまで。
実習に行く前の心得編でした!
次回は実習に行ってからの心得編です!!